夏になるといつもマイケル・フランクスが何処からともなく聞こえて来て郷愁のような、甘ったるい誘惑のような空気を運んで来る。夏になるとなぜか注目されてた(最近はそれすらないような気がするが)日本のアーティストよりましだが、私にとっては夏の恋なんてのは皆目縁がないので、マイケル・フランクスを聞くと、夏休みの宿題をしなければならないという息苦しさに置き換えられて、なんともはや三つ子の魂百までとはよく言った物だと思う。風船葛。そうすくすく伸びてなんだかお花が咲いているのだが、私の想像を遥かに超えて伸びる、伸びる。一度立ててあげたなんて言う物体だろう、あの、よく朝顔とかを支える支柱のようなものを超えて行きどころがなくなって再びもどって、なんとも表現しがたくおさまりつつある。彼らはあれで幸せなのだろうか。と、今朝もちょっぴり悩んでしまった。がしかし今更あの蔓をほどいて、上にむりやり行ってもらうのもうーんって感じだし、自然のものだから自然と解決してくれるんだろうと一人ごちて出勤して来た。今、外国のお客様を迎えているのだが、昨日彼女と食事をしていて面白い意見を聞いた。彼女が言うには、「日本の女性は私よりスムースな肌を持っているが、わたしのそれよりとても強いはずだ」と言うのだ。「どうして?」って問うと「だって私は毎回日本に来ると、肘の皮がこんなになるの」と見せてくれた。みごとに何て言うんだろう、剥けてる?赤くなって薄皮が剥けてる。それも結構痛そう。もちろんいいホテルにお泊めしているのだよ。ヘーと思ってなおさらに聞くと、シーツが固いそうだ。昔いった京都の旅館のゆかたなんざ着れた物じゃなかった。と言った。本当に人それぞれだな。案外と固くてぱりぱりしたシーツって日本人て好きじゃない?
そうかあ。私は彼女より生き抜く強さを一つ持っているのねん。と、ちょっぴり皮膚を褒めた。うーん微妙。
