異形の愛という本を昔読んだ。
異形の子供をわざわざいろいろな方法で作り、サーカスの見せ物として生計を立てる両親。
自我が目覚めて反抗してみたりする子供達は、普通の子供と同じだ。ある意味自分たちがいないと、このサーカスは成り立たない事に気付いてからの反抗は手に負えない。その話と平行してある大金持ちの女の人がある実験を繰り返す話が展開する。それはこうだ。ある日、美しく学校でも人気がある女子生徒が、不幸な事故でひどいやけどを負ってしまう。無惨に美貌を失った彼女は学校でも相手にされず、生きる気力もなくしてしまう。他の人と違った所は、彼女は一年発起して勉強に励む所だ。もはや、女性のあからさまな武器である美しさを失った以上、他の生き方を選択しなくてはとうてい世間を渡っていけないと彼女は思うからだ。彼女は有名な科学者だったかなにかになって、内面の充実と努力と云ういう形によって幸せに生きる。その話にヒントを得てそのお金持ちの女の人は、わざと不遇な女性を作る。例えば、才能があるけど十人並みの容姿も持ち合わせている女性の顔に、大きな傷を作ったり、胸を取り除いたり、よく覚えていないけれどそんな事を意図的に加えてその子達の他の道を経つ。案の定その子達は、大きな成功を収める。単純にその女性は障害が人を強くして成功を導きだすと考えている。弱さを強さに変えられる人はすごいなと小説ながら思ったりした。でも、そこまでしないと一つの夢を追いかける事が出来ない人間の弱さもなんだか胸が痛んだ。
私の存在が中途半端で良かったと少し安心した。
