私の弟は私が絵本を読んであげるのを嫌っていた。
理由は簡単で、私が作り話をするから。赤ずきんちゃんはオオカミのお腹が激しくぼこぼこした後、お腹を噛み切って出て来るから赤いんだとか、白雪姫は長い間眠っていたので、目が覚めた時非常にお腹が空いていて、7人の小人を次から次へと食べちゃったりとか・・・。ごめん、悪かった。おまけに演技力があったものだから、ものすごい目をして私を見ていた。ほんとごめんよ。あーシンデレラ姫の仕返しとかもあったなあ。まあいい。済んだ事だ。あの頃は(私が幼稚園くらい)あいつも、いつもいつも、おねえちゃん、おねえちゃんなんてどこにでもついて来て、私の言いなりだったのに、大人になったもんだ。会社経営ってどんなもんだか。小学生の時私は忘れ物が多かった。別段頭が悪くて物覚えが悪くて忘れるのではなく、ピアニカを持って行ったり、習字道具を持って行ったりといったことに、ほとんど興味がなかっただけで、私にとってはどうでも良い事だった。しかし、なぜか、ちょっぴり優等生みたいな勘違いをされていた。(先生にも一目置かれていた。新任の女の先生に、私があんまりにらむので私のことが苦手だとお母さんに告げ口された)はっきりとそう記憶している。だから、ピアニカには興味がなくても忘れ物をしたという事実は私に似合わなかったので、学校についてから、弟にとって来てもらっていた。家から学校まで徒歩20m分弱。そのおかげであいつは足が速くなった。そして我慢強い子供になって、社長になった。うん。感謝してもらいたいものだ。そして雨が降ったり、歩くのがめんどくさかったりした時、自分でタクシーを呼んで学校に行っていた私は、いまだに子供のままだ。でも、あの頃はあれが普通だと思ってた。お父さん、お母さんありがとう。あっ、弟にも一様、ありがとうとこの場をかりて・・・。
